2020年3月10日火曜日

本当は助けてほしかったのでは。“通り魔になる理由”

 突然、なんの関係もない人を襲い、殺してしまう通り魔。
その犯人の大半は犯行後、自ら死を選ぶ場合が多い。

 そう考えると何故一人で死のうとしなかったのか。そんな疑問が残る。

僕はふと、その件についてこう思った。

「彼らは、助けてほしかったのでは無いのだろうか。」

通り魔を起こした犯人の生い立ちを調べてみると、
ほとんどと言っていいほど悲惨な家庭環境や荒んだ生活環境の中で生きていたことがわかる。

本来ならそういった状況下におかれた人はうまく支援してもらったり、その人が賢ければ自分で何とか解決したりするのだが、通り魔の殆どはそれがうまくできていなかった。

人間、誰だって何かしらのSOSを示すことはあるが、彼らはそれすらできないほど窮地にたたされていたのではないのだろうか。

SOSを求めたら社会的弱者のレッテルを貼られると思い込んでしまっても何らおかしくない。
そうなるくらいなら、社会の一部である他人を巻き添えにして自分の人生を終わらせたいと思い、通り魔になってしまうのではないのだろうか。

僕たちが通り魔を防ぐにはまず、誰かが示したSOSに真摯にむきあってあげることではないのだろうか。助け合うことで救える命があるのでは無いだろうか。

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