発達障害の人に多く見られる症状の一つに、感覚過敏というものがある。
味覚、聴覚、視覚など、それらに対して強い刺激が苦手なことだ。
特に聴覚に関する刺激に弱い、苦手という発達障害者は結構いる。僕もその一人だ。
今でもそうだが、僕は人の怒ったような声や人が怒られている場面がとても苦手で、子供の頃はこれが原因でパニックを起こして暴れまわっていた。僕が学校が嫌いだった理由はこれだった。
タレントで発達障害を持つ栗原類さんはインタビューで子供の頃、音楽の授業が苦手だったという話をしている。 栗原さんは僕と同じく大きな音が苦手だそうで、音楽の授業でみんなが怒鳴るように歌う状況に耐えられず、教室を飛び出してしまうこともあったそうだ。
今僕が働いている工場では、常に機械の作動する騒音がするが、この騒音に対して僕はその音は苦手という感じではない。むしろ、この騒音のおかげて人の声がかき消されるので、機械の騒音が心地よく感じることもある。
発達障害の人の感覚過敏というのは非常に曖昧なもので、 苦手と思う状況とそうでない状況があることがあまり理解されていないような気がする。普通の人にはわからないこだわりみたいなものである。
発達障害に対して誤解されないためにも、発達障害者が具体的に「こういうのが苦手だけど、これは大丈夫。」と自分の特性を周りの人に説明することができれば、その人にとってベストな状況を維持できると思うんですよね。
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