最近話題のゲームに「パルワールド」というゲームがある。
発売(配信?)されてから一気に人気ゲームになったが、
このパルワールドというゲーム、もう一つの意味で話題になった。
それが、「ポケモン」に似ているということだ。
それゆえかポケモンファンや任天堂ファンから「盗作(パクリ)したんじゃないのか」という疑惑や批判がネット上で飛び交っている。
実際に僕もパルワールドのゲーム画像を見てみたが、言われてみれば登場するモンスターがポケモンっぽいと思った。
似たような出来事に僕の知っている絵描きさんが既存のキャラや画像を参考にしたかどうかはわからないが、それによく似た絵を掲載して、パクリをしたとちょっとだけ炎上した流れを見たことがある。それどころかこのこと以外のことでも批判されるという悲惨な目にあってしまうという状況だった。
さらに最近ではAI(人工知能)が既存の画像から学習して自動でイラストなどの画像を生成するという技術まで登場している。
こんなふうに、現在の著作権問題はかなり複雑化している。
そもそも、盗作と言われるものとそうでないものの違いとは何なんだろうか。
実をいうと、僕も何度かトレスという事を何回もしていたし、今描いているクリーチャーもネット上で見つけた他人のモンスターのイラストを参考にして自分なりにオリジナル要素を付け足したようなものである。
僕が思うのは、ネットで情報が簡単に手に入ってしまう上に膨大な数のヴィジュアルやデザインが交錯する現代で、完全なオリジナルを作り上げることはかなり難しいということです。
この問題は今に起きたことではなく実は昔から問題になっていたことでもあります。
話を戻してパルワールドとポケモンの問題より前に、ポケモンによく似たゲームシステムを持つ「妖怪ウォッチ」というゲームが話題になったことがありますが、これがポケモンの盗作と言われたことはほとんどありませんでした。
さらにそれ以前に一番最初にゲームボーイのポケモン赤・緑がそれぞれ発売されて人気ゲームになった時も他のメーカーからこのポケモンによく似たゲームシステムを持つゲームがこぞって発売されたという事実もあります。要するに昔はそんなにみんな著作権には敏感じゃなかったのかもしれません。
盗作とそうでないものの違いを決めるものとして、「対象となるものの歴史」というものがあると思います。
例えば、一週間前にネットで掲載された他人のイラストを真似ることをパクリと呼ばれることは回避できませんが、ルネサンス期に昔の画家が描いた作品を真似ることはパクリとは一般的に呼ばれず、参考にしたという事になるという事です。
結論から言わせてもらうと、盗作ではないものの条件は二つ。
・既存するものにそれに存在しないオリジナル要素を付け加えたもの。
・制作されてからある程度時間が経過したものを参考にしたもの。
盗作でないものはこの二つだという事に、僕はしています。
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