古くからサイコロの出目の確立は人智では予想ができないものと考えられており、
サイコロの動きを神の意志としてとらえて宗教儀式などに用いられていたそうです。
そうなると、サイコロを使った占いというものも存在します。
古代ローマで作られたと思われる二十面体のサイコロには数字ではなく何らかの記号がぞれぞれ描かれており、遊戯用ではなく占いに使われたものだといわれています。
市販されているサイコロの中には、黄道十二宮、いわゆる十二星座や十二支が記された十二面サイコロが存在しますが、おそらくこれらは占い目的で作られたものだと思います。
細長い棒の束を使って占う易占いをサイコロで代用するための専用のサイコロも存在しており、
・「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」がそれぞれ記された8面サイコロ2個
・「初・二・三・四・五・上」がそれぞれ記された6面サイコロ1個
を主に使用するそうです。
中国や台湾で主に行われている占いに擲筊(ズージャオ)というものがありますが、
これはポエと呼ばれる片面が平たく、もう片面が丸みを帯びた三日月形の板を二つ落とすように投げて、上を向いた面の組み合わせで、イエスかノーを決めるというシンプルな占いである。
このポエは裏表のある板などを複数投げて出目を決めるという原始的な二面サイコロの形式とほぼ同じである。
僕の好きな漫画である「魁!!男塾」でもサイコロを使った占いを行う場面があります。
詳しく説明すると、主人公とその仲間たちが戦いに向かう際に彼らの教官が主人公たちの勝利を願って勝利賽子(ショウリジャイツ)というサイコロ占いを行うというもの。
勝利賽子(ショウリジャイツ)とは六面にそれぞれ「寿・吉・勝・祝・喜・生」と書かれた立方体のサイコロをなげるというもので、全ての面の漢字が縁起がいいものなのでどの出目であってもいい運勢になるという、占いというよりはゲン担ぎの儀式のようなものである。
で、実際に教官が空高くそのサイコロを投げた時、ひとりの生徒が
「もし、サイコロが地面に落ちなかったらどうなるんですか?」
という質問を言ったとき、それを聞いた教官は
「そのときは、全員討ち死に間違いなし。」
と答えた瞬間、飛んでいたカラスがサイコロを空中でキャッチしてしまい、
地面に落ちなかったというオチである。
一応仲間の一人がカラスに攻撃してサイコロは地面に落ちるのだが、
落ちた瞬間サイコロが真っ二つに割れるというどっちみち不吉な結果になるという二重オチになっている。
今回紹介したサイコロ占いは、現在知られているものだけです。
サイコロにもいろんな種類があります。色々考えてあなたなりに考案したオリジナルの占いを考えてみるのも想像力を大きくするいい方法でしょう。
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