2025年11月7日金曜日

【すごいぞ男塾!】漫画・男塾シリーズを僕なりに語る

  以前の「サイコロと占いについて」の記事と「漫画の後付け設定」の記事でちょっとだけ紹介した「魁!!男塾(さきがけ!!おとこじゅく)」という週刊少年ジャンプでかつて連載されていた漫画なんですが、この漫画にはまだまだ書ききれないくらい魅力的(?)な要素が沢山詰まっているので、当時のジャンプを知らない令和世代のジャンプ読者などの方々にその魅力をしってもらいたいと思い、男塾について語るシリーズ記事を書くことにしました。


 まず、初めにこの漫画をざっくり説明すると、

日本のどこかにある、時代外れすぎる軍国主義に染まった旧・大日本帝国の思想で、落ちこぼれ達に地獄のようなしごきを加えて真の男に育て上げる学校のような何かのようなよくわからない通称「男塾」で繰り広げられるドタバタを描いたギャグマンガ…というのは連載が始まった頃の内容で、連載が進むにつれて次第に個性的なキャラクターがそれぞれの能力や技で戦いあうバトル漫画にシフトしていき、結果バトル漫画になった作品です。

 当初ギャグマンガだったが後にバトル漫画にシフトする現象は男塾だけでなく「キン肉マン」や「ジャングルの王者ターちゃん」といった他のジャンプ漫画にもあった現象で、ドラゴンボールや幽遊白書といったバトル漫画が人気があったことからそうなったと思われます。

 で、この男塾の連載第一話の内容を紹介すると、まず最初に描かれるのは旧日本軍の訓練の様子と見せかけて、男塾で行われている時代外れのしごきだという事が教育委員会みたいな組織に取り上げられて男塾に抗議することになったことから始まります。

 この第一話はちゃんと漫画のコンセプトにのっとられており、例えば生徒の一人である「松尾」がトイレでマイケルジャクソンのスリラーを歌って教官である「鬼ヒゲ」にボッコボコにされるという場面があるなど、男塾がどういう場所なのかがよくわかります。

 そして後に漫画の礎ともいえる男塾塾長の「江田島平八(えだじまへいはち)」の決め台詞や男塾名物という多分、男を鍛えるための何か、そして口から泡を吹いて気絶するという男塾ではしょっちゅう見られるリアクションなど、この連載開始の一話でこの漫画の全てがわかります。

 このギャグ路線だった男塾のすごいところは、一般的にネガティブにとらわれがちな、軍国主義や偏った思想というものを、明るいユーモアとして表現しているところなんですよね。

 個人的な好みですが、僕はどっちかっていうとこういった旧大日本帝国の思想はあまり好きではないんですが、男塾だとすんなり抵抗なく入ってくるんですよね。

 その理由なんですが、男塾という漫画は日本の漫画というよりはむしろ、アメリカのブラックジョーク満載のコメディカートゥーンに似た世界観で描かれていることだと思うんですよね。漫画の絵柄はどっちかって言うとリアル調ですが。


 多分、この男塾の作者である「宮下あきら」先生はこの作品を通して、「男とはこうあるべき」ということを伝えたかったんだと思うんですが、僕がこの男塾を読んで学んだのは、「娯楽に理屈をつけるな。とにかく楽しめ。」ということと「表現の自由の可能性」の二つなんですよね。

 そんなわけで、これからその気になった時に、男塾シリーズの魅力についてもっと語っていこうと思います。

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